真夏の避暑キャンプ、車旅!
下界では今年の夏も酷暑の日々が続いてますね。僕の暮らす岐阜県東濃地方は連日の38℃です。暑い。いや、熱い。天気予報でよく聞く「平年並み」の平年てつまり直近何年かの平均気温のことです…よね。だとしたら今世紀入ってから年を追うごとに最高気温が更新されてるわけだから平均気温も昔と随分違うんじゃないか。そう思って気象庁のデータを見てみました。
一番古い記録で1875年。明治8年。その翌年にはグラハムベルが電話機を発明した頃の時代。東京の8月の最高気温平均は29.4度。143年後の2018年、同じく東京の8月の最高気温平均は32.5度。その差、3.1度。どうなんだろうこの数字。うーむ...。
ま、理屈抜きで暑いものは暑いので避暑地求めて長野県は佐久市にある内山牧場キャンプ場にやって参りました。
ここは目の前に奇山、荒船山を見ながらゆったりと牧場キャンプが楽しめます。標高1200mで下界より気温も低くて常に風があるので涼しいです!標高100mにつき0.6度気温は下がると言われているので海抜100mの僕の暮らす町より7度前後涼しいことになる。風速1mにつき体感温度は1度下がる。..それらを期待していざ避暑キャンへGO!
午後3時に到着して気温は27度!この日の岐阜県東濃地方は38度...。11度も低いじゃないですか!風もやや強めだし。最高!さっそく荒船山に金麦で乾杯!
今日は100均で買ってきた麻紐で着火します。
日も傾いて午後5時。さらに気温は下がって23度!連日下界では午後10時を回っても30度を下回らない昨今、もうこれは奇跡体験です。
牧場だからかアブやブヨはわりと多目。ディート入りの虫除けスプレーなど対策は十分にした方が良いかと思います。ハチやアブは車の排気ガスに含まれる二酸化炭素に集まってくるので到着したらすぐにエンジンを切らないと車外に出られなくなりますのでそこも御用心下さいませ。
さてさて、モーラでシュコシュコとこすって火口を作ります。
ファイアボックスの下には使い古しのモノラル焚火台の耐火布を敷いてます。
ダッカルビ風の何かを作っております。
はぅぁ~...キャンプってやっぱり最高だな~。涼しいしビールも美味いし!
西側の空。さわやかです。
さぁ~っと風が吹き抜けていきます。
粉ものを生姜を練りこんで適当に焼きました。見た目が微妙ですが...味はそれなりです。
夜の帳が下りて肌寒いくらいです。上着を一枚羽織りました。
セブンで買ったワンカップ的なワインを頂きます。
夜も更けていき酒も進みます。
ソロキャンプの友。ファイアボックス。
明日は山登り予定です。少し早めに寝ます。
このテントの居心地、高級ホテルです。
朝4時半。起床!
まずはお湯を沸かします。
そして珈琲。
昨日セブンで買った冷凍キッシュをあっためてモーニングセット完成です。
ありがとう内山牧場!最高に爽やかでした!
では八ヶ岳へGO!
大河原峠に向かう途中の蓼科スカイラインをドライブ中に突如として姿を現したこの巨大なアンテナらしき構造物の正体は...
直径64m。
あまりの大きさにビビりましたよ。
午前7時、目的地の佐久市大河原峠に到着しました。気温はご覧の通りです。さすが標高2093m。涼しい。
北八ヶ岳の登山口の中でも一番北側だと思います。ここから双子池、亀甲池を回って蓼科山を登頂してきたいと思います。
このイラスト地図だと下にある双子山にまず向かいます。そこから双子池を回って地図左の「至・竜源橋」と書かれた地点に周回してくる予定です。そこから蓼科山荘経由で山頂2530mを目指します。下山路は蓼科山荘に戻って前掛山経由で大河原峠にゴール。全体で10キロの山歩きです。
高嶺郡内風露(タカネグンナイフウロ)
大河原峠から15分で双子山に到着です。
双子山ゲット。
気持ちのいい山頂道です。
北に向けば浅間山。
東を向けば朝まで泊まっていた内山牧場方向にまっ平な荒船山。ほんとにあんな形した山って珍しいですよね。
双子山を下って行くと双子池に到着。
湧き水の池。
この白い看板の内容にはくれぐれも気を付けて下さいね。これ守ってるかどうか小屋からずっと見てたりします。ドランクドラゴンの塚地みたいな小太りの小屋番さん。青いシャツにバンダナを頭に巻いたその彼がじーっと監視してました。何かあれですよね…。
ヒュッテの方に「飲むなら必ず煮沸消毒すること!」「責任もてないから!」ととても親切にご注意頂いたので....。
じーっと水面を見つめた上で、
この水を汲むことはやめておきました。
亀甲池方面に向かって歩くともうひとつ池があります。そっちがキャンプ指定地ですね。
いやはや美しい。
今年は7月に雨が多かったからか水量が多めのようです。
双子池を後にして次の亀甲池に向かいました。
北八ヶ岳は苔の森。
苔むしたオオシラビソの森は独特の針葉樹林帯の中の香りがします。あぁ八ヶ岳の中にいるなー。そんな心地になります。
秋には赤い実がつく御前橘。
双子池同様に静かな亀甲池に着きました。
標高2000m地帯に神秘的な池。北八ヶ岳の森歩きは心の奥までリフレッシュしてくれますね。
竜源橋を通って急登のガレ場を歩くこと1時間で山荘に到着。
蓼科山、あと一息ですね。
ヤマハハコ
咲き始めた深山秋の麒麟草(ミヤマアキノキリンソウ)
残念ながら山頂は雲の中でした。
お昼にしましょ。
山頂でのこれはほんとに美味い。
赤とんぼがたくさん飛んでいました。
親子登山が多かったような気がします。夏休みだからかな。素敵ですね。
食後の珈琲を頂いております。
東の空は晴れてきました。荒船山が見えます。
西の景色。白樺湖や車山高原は雲の向こう。
ものすごい岩の数。5月に上った八ヶ岳最南端の編笠山と同じです。こちら最北端も同じようなお椀を伏せたような山体に岩だらけの山頂。八ケ岳って面白い。
と言うわけで蓼科山登山でした!
このあと無事に下山して蓼科スカイラインを白樺湖に向けて進みました。
白樺湖まで下りてきました。さっきまでいた蓼科山の山頂がよく見えます。
ここから見るとほんとに岩だらけ。
なだらかな裾野が雄大です。一番右が5月に登った西岳、編笠山。その隣のギザギザしたのが権現岳。阿弥陀岳と赤岳、横岳、硫黄岳。一番左は去年登った西天狗と東天狗。
霧ヶ峰ビーナスラインを経由して諏訪の市街を抜けて辰野の峠を越えました。さらに進んで次のキャンプ地へ向かいます。
次は久しぶりの陣場形山に向かいます。
地元在住、龍太郎さん情報によると最近陣場形キャンプ場のトイレが一新したとか。楽しみです。
到着設営して日が沈んだころに山頂に上がってみました。
ちょっとマイナーだけど中央アルプスは越百山から仙厓嶺、南駒ケ岳の3座をいつか歩いてみたいです。
木曽駒方面。絶景です。
下ります。
ほんとにトイレが一新していてびっくり。伊那の「かんてんパパ」という会社さんのご尽力によるものだそうです。ありがたい。綺麗に使わせて頂きます。
それでは第二夜のスタートです。
久しぶりの陣場形で久しぶりにシメサバを頂いちゃいます。
ほどよく人がいるといった感じがいいですね。きっとお盆になったら凄いことになるんだろうと思いますが...。
牧場ソーセージをジュウジュウしていると誰かが声をかけてきて..
ご存知、龍太郎さんでした。
確かにこの4時間前に霧ヶ峰あたりで今夜陣場形に行くと一行だけlineしましたが...それだけでほんとに弾丸キャンプに来てしまうこのバイタリティー。
恐れ入ります。
翌朝5時起き出勤もなんのその。今夜はダイヤモンド張りでタープ泊のようです。風強いけど大丈夫だろうか。
タトンカでダイヤモンド張りってけっこうレアで渋いかも...。
さっそくお裾分け。
「うめぇ~!」を連呼しております。
いやぁ~キャンプって最高ですね。
今夜もファイアボックス。
と思ったら龍太郎さんもファイアボックス(ピカピカ)。
4年ぶりの陣場形の夜に乾杯!
楽しい夜はあっという間に過ぎていきました。
やっぱ渋いなぁ。タトンカダイヤ。
ではそろそろ寝ますか。
おやすみなさい...。
翌朝5時前。
龍太郎さんミイラ状態です。息してるんでしょうか。
あ、よかった。生きてます。
寝起き3分で山頂へ。
まだ方角によっては薄暗いです。
中央アルプス側もピンクに染まってきました。盆地の右手に駒ヶ根市、正面に飯島町。左手に中川村です。
どれだけ蚊に刺されてもムシ。寝起き5分。素晴らしい生き様を見せてくれます。
テント場方向も朝が訪れています。
そしてついに北岳の肩からご来光が登って来ました!ありがたい!
中央アルプスにたなびく薄雲。
ピンク色の空木岳。
美しい。久しぶりに来てほんとに良かったです!
やっぱり夏のキャンプの必需品といえばこれですね。
朝から色々と虫が飛んでます。
朝珈琲。
清々しい朝もキャンプの醍醐味ですね。
こちら龍太郎さんもシェラカップ珈琲。
贅沢にフルーツなんか頂いちゃいます。
朝6時過ぎ撤収開始!
南アルプスを照らすお日様。
さ、下界に帰ります。
最後まで読んで頂きありがとうございました!