憂い人、焚き火酒。

中年一般人の息抜きの記録である

鹿島槍ヶ岳2022夏

 


7月24日。

今シーズン初のテント泊登山は北アルプス後立山連峰

目指すは鹿島槍ヶ岳です。ご覧の通りの駐車の列がずら〜っと2キロにわたって続いておりました。扇沢に着いたのが朝6時過ぎって時点である程度の覚悟はしていましたがここまでとは。人気山域の駐車スペース争奪戦はやっぱり熾烈でした。

 

 

 

 

 

そんなこんなで登山口から1キロ手前に駐車スペースを見つけてやっと出発。

時刻は午前7時。車で走ると一瞬のスノーシェッドも重いザックを背負って歩くとやたら長い。

地味に傾斜があって登っているんですよ。これがスタート直後のナマっちい体に堪える。トコトコとおそらく時速で言ったら2キロくらいののんびりペースで歩きます。コンクリの合間から崖下を流れる川のせせらぎが聞こえて癒される。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

駐車ポイントから牛歩で歩くこと20分。ようやく登山口に立つ。すでにかなりのヒットポイントを使ってしまった。

 

登山相談所でおじさんが一人一人に声がけしてくれてます。水場が少ないルートなのでそこらへんの注意喚起。それと体調不良による遭難案件が多いようです。僕は電子申請で登山届けを出してあるのでこのまま通過です。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

登山口からしばらくの区間で山紫陽花が元気づけてくれます。癒されるなぁ。山の植物ってのはほんと良いですね。

 

 

 

 

 

 

俯瞰で撮るとシダ植物も面白い。整然とした深緑がよき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

そんなこんなで植物観察に入り浸りつつの〜んびり登っていると健脚の先輩方に追い抜かれていきました。この手前の先輩としばらくの間、一緒のペースで登っていく感じに。こういう時の途切れ途切れの会話が楽しいんですよ。特に自分の親世代とか、それよりもっと上の方とか。昔の山道具談義を聞きつつ歩いたんですがこれがまた面白かった。キスリングとかいうめっちゃ重いリュックの話や飯盒、アルミの食器、くっそ重い布のテント。つい10年そこら前までは50年来の山仲間と登っていたけど徐々に他界していってしまって今はもう大体一人で登っていること。

 

たくさん素敵なお話を聞かせて頂きました。

感謝。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

今回もカメラは富士フイルムのX-T4、レンズはほとんどがXC50-230という組み合わせです。このXCというシリーズ、これまではXFシリーズの廉価版みたいなイメージで全く関心がなかったんです。値段も2、3万円台と安い。が、しかし。↑この写真のごとくパッキパキに解像するじゃありませんか。

 

 

 

 

 

 

とはいえ広角端開放4.5始まりで暗所撮影は苦手だったり、撮って出しではちと厳しい。現像で露出調整とシャープネスを上げて↑こんなもん。いや、でも、十分ですよ。だって3万ですよ。こんな登山道から一歩向こうにある植物を中望遠で撮ったり望遠端230ミリまであるので遠くの山並みまで圧縮して撮れるのも良いです。

 

 

 

 

 

 

柏原新道はほとんど危険箇所はありませんでした。が、多少の注意ポイントはこんな感じであります。それと人気山域だけに人の往来が多いので結構な頻度ですれ違います。崖手前で前方を確認しつつ、譲り合いながら一人ずつ通過するようなポイントも。

 

 

 

 

テント泊と思しき人も多い。ヘルメット持参の方は鹿島槍ヶ岳の先、八峰キレットに行くのかななんて思ってしまう。

 

 

 

 

扇沢駅がもうあんなに下です。満車なのがよく分かる。