呑んだくれ涸沢カール旅
「絶景山岳野営旅」 第4弾 〜紅葉の涸沢カール~
絶景の中にテントを張って呑んだくれる楽しさを一度味わってしまうともうどツボです。紅葉真っ盛りの時期の土日ともなれば千張りを超えるテントの花が咲くらしい超有名野営スポットに激混み覚悟で行って参りました!
午後4時に平湯の「あかんだな駐車場」に到着。狙い通り日帰り組が帰った後のようで乗り場近くの駐車場にも空きがありました。最終一本手前の上高地行きバスに乗り込みました。
今回は2泊3日の予定で初日は上高地バスターミナルからほど近い小梨平キャンプ場で前泊します。
バスに揺られること35分。
上高地に到着。対岸からアルプホルンの野太い音色が聴こえてきます。ブォーンと誰か練習しているようです。気分はハイジな世界です。
河童橋。
バスターミナルから対岸のホテル前までは観光客で溢れかえってます。日本人よりあちらの国の方々のほうが多いんじゃないか。メジャーな観光地で近年珍しくなくった光景ではありますが。
いや〜ほんとに綺麗だ。
水の色が何とも言えないです。
ターミナルからのんびり歩いて10分で小梨平キャンプ場に到着です。
おーいるいる。何語だかわからんけどワールドワイドな雰囲気になってます。
小梨平食堂。
食堂の対面で受付。キャンプ受付は午後6時までです。
日曜日の昼間の混雑を避けて夕方から前泊するにはとても良いところですね。
お風呂もありますよ。
テントで埋め尽くされている河原側とは対照的に誰もいないめっちゃ静かな林間サイト。
初日は林間キャンプと踏んでいたのでミニタープ持って来てました。林の中なら風もないのでタープ張れます。雰囲気アップ目的です。
あ、でもこれ。道中の急なゲリラ豪雨とかで雨宿りするのにちょうどいいサイズですよ。200gしかないし。低山ハイクでは必ず持ち歩いてます。ランチ場所のソロ日除スペースにジャストサイズです。ガイライン は重いやつが付いてきたのでMSRの2.4ミリのレッドラインに変えてあります。
山旅キャンプはほんと楽しいですね。ザック一つに衣食住全部詰め込んで担いで歩く。歩いた先、テントで疲れを癒す。動と静。両方あるのが良い。
今日の寝床完成です。
どんな高級ホテルよりこっちの方が好き。
お気に入りのトレッキングテーブルに麦とホップを置いてプシュっと開けちゃいます。
重いの我慢して初日は贅沢におでん。
コッヘルでおでんを温めて頂く。あぁ最幸。
上高地の静かな夜をテントの中で過ごす贅沢。
家で食べる何倍も旨いんですよ。
シメのうどん…からの
ケーちゃん!
岐阜県民はこれが大好きなのさ。
二本目のビールのおつまみに。これまた旨し。
うどんのアルミ器でそのまま作れちゃいます。
そんなこんなで上高地の夜は更けていきました。
二日目の朝。
まずは目覚めの珈琲を淹れます。
朝メシはこれ。
今日はいよいよ涸沢に向けて歩きます。
ここ小梨平から梓川沿いを明神、徳澤、横尾と歩きます。横尾からは本格的な登山道。涸沢までだいたい5時間から6時間です。
のんびりと撤収して受付棟の綺麗なトイレで身支度を済ませ...
AM4:50 小梨平出発!
AM5:30明神館に到着しました。
朝靄の向こうに明神岳。
穂高連峰のモルゲンが綺麗です。
AM6:10 徳澤通過。
AM7:00 横尾に到着。
ここに前泊して翌朝から涸沢を目指すグループが多かったです。ほとんどは小屋泊組なのでテント場の混雑に影響はないということで一安心。
ここから涸沢まで三時間弱。まだ人もまばら。
上高地バスターミナルから始発組が上がってここにたどり着くのは早くてもあと二時間弱あと。前泊して渋滞回避作戦は今のところ順調。
横尾のメインテント場。徳澤と違ってちょっとワイルドな雰囲気。
いやっほぅ。良い天気!
橋下の横尾のテン場を横目に橋を渡ります。
横尾で前泊したグループの列に追いつきました。ちらほらとテン泊組もいますね。でも今日は日月泊だからテン場は余裕あるはず。
標高を上げるにつれて段々と紅葉の具合が進んでいきます。
真夏の小池新道や岩苔小沢の道で散々頭をぶつけたダケカンバも黄葉してます。
日曜日に涸沢泊の降りてくる人の数の多さに驚きました。ここまで軽く千人以上すれ違ったと思う…。
いやぁ~ほんとにきれいだ。
あと一息!
出た!
憧れの場所の一つ涸沢に到着。
まずは涸沢ヒュッテ。
おっさんカットインで写り込んでしまったけど涸沢カールだー!
土日組も帰ってテント場は空いています。日月組はまだこれから。前泊作戦は成功です。
ここをキャンプ地とする!
このレンタルコンパネ(500円)のおかげで快適野営が約束されます。
設営完了!
うつくしい...。
輝くナナカマドのメインストリートをヒュッテに向かって歩きます。
ヒュッテで到着祝いします。
何にしよかな。
やっぱヒュッテはおでんだね。
いやぁ最幸!
涸沢ヒュッテ到着祝い。
朝からけっこう呑んじゃいました。時間もたっぷりあるのでカールを散策します。
いやぁ噂に違わぬ絶景です。
吊り尾根方面をてくてく。
涸沢槍方面をてくてく。
みんなカメラタイムを楽しんでるようです。
ではそろそろ二軒目行きます。
涸沢小屋へ。
まだお昼前なのでこちらも空いてます。
ソフトクリーム…。いや、ここはまた生とモツ煮で逝きます!
山岳呑み屋ですな。
マムートジョッキにサッポロ生ビール。青空に乾杯!
800円もしたけどうめぇ!
この景色眺めながら生ビールなんて最幸。また何杯もいっちゃいました。
テン場に戻って参りました。
テント脇に三次会の会場をこしらえました。
スキットル酒で一杯やります。
続いて缶ビール。
昼までに一体どれだけ呑んだか覚えてません。
午後は少しずつテントが増えてきました。それでも300張くらいです。
日が暮れ始めました。
夕陽は奥穂高の向こうです。
ヘリノックスにどかっと座って濃くなるダークオレンジ色の夕空を眺めながら呑む。
はぁぁ~最幸。。
これが噂の涸沢名物、テント村の灯り!
前日の三分の一でもこれだけ綺麗。大満足です。
しっかし SONYのデジタル一眼入門機 α5100でもこれだけ綺麗に撮れるもんですね。α7とかだとどうなっちゃうんだろ。すんげぇな~。
午後9時を回り一つ、また一つとテントの灯りが消えていきます。そろそろテントに戻ろうかな。
おやすみなさい。
朝5時。
昨日さすがに呑みすぎて4時には起きれませんでしたがよく眠れました。
ツマミばっかりだったので朝からガッツリ松茸ごはん。
んまい!
珈琲とデザート。このセブンのワッフルなかなかいけます。
通気孔から外の様子をチェック。薄曇りです。
涸沢でお目覚め。
しあわせ。
300張でもなかなかの壮観ですね。土日は1000張超えだったそうです。そりゃまた…凄そうですね。
そしてマイテント、今回もありがとう。
やっぱりど定番だけどトレックライズ1いいですよ。どんだけ風吹いても安心して寝れるって重要ですよね。
ちなみにマットは2980円のノーブランド品。マットの下に一回り小さくカットして二つに分割したサーマレストのパタパタマット敷いてます。断熱は大事なのでそこは安心のサーマレストですね。頭と足先分の長さ、肩幅以上の幅は不要なのでそこをハサミでチョキチョキしました。分割して大きい方をザック脇へ、小さい方をザックの中の背中側に分けて入れてあります。
今回新たに導入したのがこれ。ガス缶の脚。MSRのやつです。こういう不整地で活躍しますね。ぐらつかず、熱湯乗っけてても安心です。
この山テーブルもお気に入りです。solaのチタニウムテーブル。
とにかく軽い。スタッフザック込みで170g。
スノピのオゼンライトが本体のみの重さが270g。SOTOのフィールドホッパーが395g。いかに軽いか分かります。熱変形に強いチタン製なのでアルストを置いても大丈夫。
なによりデザインが最高です。再販するとあっという間に完売します。そしてヤフオクで倍近い値段で転売されるというやつです。あれどうにかならないですかね。ほんとに。
あとこれも大事。
僕の使ってるウィンドマスターのイグニッションは長年の酷使により馬鹿になっているのでライターで着火しています。
近所のセブンイレブンに売ってるやつですがbic のフリント式ライター。100円。どんな高地で空気薄くてもちゃんと点火します。ターボ式だと心配。やっぱりフリント式です。予備と合わせて二つ持って来てます。
SOTOのウインドマスター。100gを切る軽さで安定の火力。山ではこれに限る。一泊か二泊ならOD缶はちっちゃいやつで十分です。自分お湯沸かすことしかしないので。
SOTOって見た目がカッコいいものが多いですよね。プリムスの方が山ではメジャーですけど。
さ、気を引き締めて下山します。
帰路は徳沢園で…
生~!
最幸でした!