佐渡ツー&大池憩いの森キャンプ
「佐渡ツー&大池憩いの森キャンプ」
2019.11.13-14
キャンプ友との佐渡の旅に行って来た記事であります!
11月13日。待ちに待ったキャンプ盟友との佐渡ツー二人旅の日を迎えました。午前3時に自宅を出発。岐阜から中央道を北上すること5時間弱。8時半に直江津港の佐渡汽船フェリーターミナルに到着です。
しかし受付の乗船チケット売り場で予約番号を伝えると係りの方から予想していなかった言葉が…。なんと翌日14日のフェリーが欠航になる見込みが強いとのこと。
ここでいきなり予定が狂ってしまいました。悪天候予報でフェリーが欠航することがよくあるとは聞いていましたが…まさか今日そうなってしまうとは。しかも直江津ー小木線は11月15日で今シーズン運航は終了。つまりこのまま出港すれば最悪の場合、小木港から帰ってこれないことになる。15日以降運航が継続しているのは新潟ー両津線のみ。いずれにしても明日14日の悪天候で小木も両津も船は動かないのであれば計画自体を見直すしかないようです。
当初は松ヶ崎ヒストリーパークで一泊予定でしたが今回は日帰りで小佐渡(佐渡島の下半分)南岸を走って姫崎灯台を目指すツーリングに急遽予定を変更しました。同行は当ブログご愛読の方にはお馴染み、龍太郎君です。
フェリー往復で8千円弱。レンタルバイク6時間で7千円。たった6時間の佐渡滞在、日帰り小木ー姫崎ツーリングは1万5千しますが滅多に行く機会がない佐渡に今回行かないという選択肢はありませんでした。
一泊二日佐渡周遊キャンプ泊ツーリングは諦めますがいつかリベンジを果たすべく今回は二十年ぶりのバイクツーリングが楽しめるだけでも御の字かなと気持ちを入れ替えていざ出港です。
一泊装備だったザックの中身を入れ替えてだいぶ身軽になりました。黒いドライバックはカメラ用のハクバのSサイズです。山でも愛用しています。
どっしりと鎮座する妙高と火打にさらば!
また会おう直江津!(...午後6時過ぎに戻って来ますが)
バカでかい船の割りにかなりのスピードです。波も高くてけっこう揺れます。
海なし(長野)県民は大海原を激写。
いやらしい大揺れを延々とジャブのように喰らい続けて若干船酔い気味の僕らはついに佐渡へ足を踏み入れました。
そしてそこで待っていたものは…。
!!!
あれはっ!!
キタぁぁぁぁぁーーーーーー(=゚ω゚)ノ!
カブであります!110ccの。渋い!
日頃これに乗ってる人からしたら何をそんなに興奮しているのかと思うでしょうが..。
20年ぶりの二輪に乗れるだけでも感激です。最後にホンダX4に乗って以来、大型二輪免許が完全にペーパー化していた僕にとってこれほど楽しいことはないわけで…。操作方法もよくわからないまま嬉しさ余って勢いで出発!
まずは当初キャンプ予定地だった松ヶ崎ヒストリーパークを目指して小佐渡南岸をひた走りました。爽快すぎて感動。完全に忘れ去っていたこの感じ。たかが50キロの速度が原付に毛が生えたような排気量の小型バイクではまるで全力疾走のようなエキゾースト音にテンションMAX。ジェットタイプのヘルメットからは容赦なく冷たい風が顔をすり抜けていきます。あまりの楽しさに我を忘れて走っていたら小木港を出て50分もしないうちに松ヶ崎に到着しました。
アドレス110の龍太郎君は自前のフルフェイス。ARAIだとかSHONANだとか…色々懐かしい!19歳の頃、バイクに興味をもつきっかけは下宿先の近くのアパートに駐輪していたヤマハのXJR400に一目惚れしたことでした。その後XJR1200にも惚れ込み、いよいよバイクが欲しくなったあの頃。金もなかったので教習所には行かず幕張運転免許センターでやってる一発試験に挑戦。中型が6回目、大型が5回目でそれぞれ合格。当時一回の試験料が4000円くらいだったと記憶してます。だから諸費用もろもろ込みで5万ちょっとで苦労して手に入れた免許でした。社会人になって2年くらいはX4で千葉市から湾岸道路を通って新木場まで通勤していましたがその後に車の免許をとって以来、バイクは売ってしまったきりでした。
にしてもホントに佐渡に来たんだなぁ。そして松ヶ崎の海はほんとに綺麗です。こんな美しい海を目の前にキャンプできるなんて素晴らしい場所ですね。13世紀にここへ流された順徳天皇、ほんとは佐渡ライフをエンジョイしてたりして…。
そして僕は次回はきっとここでキャンプすると誓って静かに打ち寄せる波を見つめていました。
松ヶ崎ヒストリーパークを管理してみえる総代さんに前日連絡してここで一泊予定である旨を伝えていました。佐渡観光協会のHPではここの利用期間は10月末日までとなっていたので確認しておきたかったわけです。総代さんから利用許可を得ていただけに今回キャンプできないのはやっぱり残念。こんだけ良いところはそうそうないですね。
ご覧の通り薪もたくさん。それに無料キャンプ地にありがちな直火跡も皆無でした。マナーも素晴らしい場所のようです。
ここは天国か。トイレもウォシュレットでした。
予想を遥かに上回る優良キャンプ地に出会えた感動とそこに今回泊まれない儚さに少々ナーバスな思いを引き連れてここを後にしました。次に目指したのは小佐渡南岸にある二つ目のの無料キャンプ場赤亀風島の野営場です。果たしてどんなところなのか。
到着です。一発目にさきほどの松ヶ崎を見てしまうとここはイマイチに思えてしまう。でも目の前はやはり海で最高のロケーションに間違いありません。自転車で佐渡を回るなら距離的にも松ヶ崎ー赤亀ー姫埼ー両津ー二つ亀といいテンポで楽しめるんじゃないでしょうか。時間の有り余る学生時代にそんなことやっておけばよかった。
赤亀の海も静かで美しい…。
では今回の小佐渡ツーリングの最終目的地、姫埼灯台を目指して出発です。海釣りは経験も乏しくてよくわかりませんがあのふ頭の先で色々と釣れるんでしょうね。それこそ釣り人に佐渡はもってこいな島だとか。無料キャンプ場に幕を張ってひたすら釣りってのもいいかも。
着きました!
灯台の一歩手前にある「ホテル姫崎」…。
廃墟フェチならこういうのに萌えるんでしょうか。
ホテル姫崎のちょっと先にありました。姫埼灯台です。
白亜の灯台がちらっと見えています。平日の昼間のためか先客はいないようです。
そう。実はここ姫埼灯台は「世界灯台100選」に選ばれているんです。日本でそれに該当するのはたったの5つ。千葉県銚子市にある犬吠埼灯台、静岡県下田市にある神子元島灯台、島根県松江市にある美保関灯台、島根県出雲市にある出雲日御碕燈台、そしてここ佐渡にある姫崎灯台の5つ。姫崎は段々畑状になっているこじんまりとした野営場とその目の前に広がる美しい海が魅力的だなと感じました。
なんだか可愛らしい灯台です。空に溶け込んでみえます。
灯台前の小道を進んでいくと…
出ました!段々野営場。そして海!
佐渡って独特のゆっくりとした時間の流れ方をしているなって思ったんですが…
何というか、姫崎はさらにその時間が止まっているぐらいゆったりとしているんですよね。いつまでも居たくなる場所です。
ここに着いて真っ先に昼寝です。気持ち良すぎ。
あ、いかんいかん。午後4時には小木港に戻らなきゃいけないんだった。思い出して昼飯の用意。
インスタントラーメンのお湯を沸かし始めたと同時に再び寝転ぶ。海と空の抜けるような景色が最高です。
ここに泊まるのもありだな。とか思いながらもぞもぞと夢見心地になっていると「やっちまった」と隣りから失笑が。
龍太郎君… トランギアの火が珈琲パックに燃え移るという面白い状況になっています。
水没して鎮火。もちろん爆笑しつつ激写させて頂きます。
湯面を無数に漂う挽豆の残骸。彼は戦死したパックをやおら抓むと
黙って啜っておられる。…さすがです。
午後2時。遅めの昼メシになりました。百円のチャルメラが海をバックに最高のランチと化しております。
メンマ特盛でどうぞ。
この後2時間で小木港に戻るルートの打ち合わせ。最初何か字が逆さまだなと思い反対にひっくり返して地図を見ていたことに気づきました。他所者からしたら佐渡島ってZ型してて上下逆さまにしてもあまり見栄えが変わらないんですよね。
毎時10分間しか通れない赤亀手前の工事道路規制時間にハマりそうなのでこのまま両津方面に回ってから峠越えをして戻ることに。名残惜しいけど姫崎にはまたいつか来ます。
午後2時を半刻ほど過ぎてそろそろほんとに帰路に向かわないといけません。と、その前に食後の珈琲を頂きます。
悠然とした海を眺めつつ最高の一杯を啜ります。
そして狭い姫崎野営場の端から端までを歩き
先端の海を眺め
姫崎灯台に別れを告げてここを後にしました。
入口案内図。なんとあの朱鷺さまがやってくる場所だったとは。
海を挟んであちら側に見えるのは佐渡の北半分、大佐渡です。あの沿岸をひた走って二つ亀に行きたかった!でも観光協会の方の話によると11月の佐渡北岸は北風がかなり強くてキャンプになるかどうか..。とのこと。また時期を見て来ようと思います。しっかしカブはあぜ道がよく似合うなぁ。
うっすら紅葉している峠を激走。
懐かしいこの感じ。
少し標高を上げるとなかなか綺麗な雰囲気に。思わず時間もないのに下りてカブ撮影。海あり山あり。佐渡って素晴らしい。
もう小木港まであと10分のところまで戻って参りました。ここで最後のカブ撮影。
いやぁ楽しかった!
なんか20代の頃を思い出すなぁ。こんなことばっかやっていたような。千葉から岩手まで日帰りで往復とか無茶やってましたわ。
まだまだ居たかった佐渡に別れを告げて帰りの船に乗船しました。
あぁ。さらば佐渡よ。最高に絶景だったぜ。
あかねちゃんは午後6時10分に直江津に帰港。ぎっしりと思い出を頂戴いたしました。感謝!またね!
港を出た我々は直江津の街で買い出しに出かけ、上越市の無料キャンプ場大池憩の森第3キャンプ場へと向かいました。到着したのは午後7時過ぎ。設営を済ませて佐渡ツーおツーかれ様会のはじまりはじまり!
かんぱ~い!
このキリンのとれたてホップ、毎年楽しみにしてるんですよね。
ここ初めて来ましたが最高にいいところじゃないですか。
月が明るく照らしてくれます。
ハマチでしっぽりと。ここは日本酒だったかな。
今夜はB6くんです。反射板のおかげでかなり暖かい。
やっぱキャンプは最高ですなぁ。
もうすでに3時間近く焚き火っぱなし。
ここで炭投入してパワーアップ。
具材を入れて直火で温めます。
しばらく待って
うまそうな匂いしかしないぜ。
っただきまーす!!
お裾分け。
もう刺身は終わってからの今更地酒。
でもこれまじ美味かった。
0時を回りまして
これが燃え尽きたら寝よう。
そして朝が来た!
朝7時前。ぽつぽつとテントを叩く雨音。
とりあえず湯を沸かします。
おおけっこう降ってるなぁ。
目覚めの珈琲。
外に出てみて目の前に紅葉してる楓があることを初めて知る。
雨けっこう好きなんです。
今朝は米炊きます。
ぐつぐつ。
おかずに上州モツ。
ふっくらと炊き上がりました。
僕にはこういうシンプル朝食が一番旨いんです。
ソーセージも焼きまっせ。
うまそ。
そろそろ撤収します。
お世話になりました!
帰りがけにここ寄って
駒ヶ根で下りてからの御座松で晩飯だけ食べに来ました。
ラーメン食って任務完了です!
「佐渡ツー&大池憩いの森キャンプ」~完~