燕岳と大天井岳
山旅の記録 no.1 「燕岳と大天井岳」2019.6.22〜23
悠久泰然とした絶景の中でテントを張って過ごしたい。そう思ってしまうとそれは下界のキャンプ場ではなく山の上。文明が極端に少ない場所。
北アルプスの入門的存在、燕岳(つばくろだけ)に行って参りました。登山口の中房温泉からは標高差1200mで燕山荘(えんざんそう)です。だいたい5時間弱歩けば着きますが衣食住全部詰め込んだテント泊装備のザックの重さは17キロ。これを担ぎ上げて登るのはやっぱり大変でした。
でも最高の雲海風景を眼前にテン泊してみたくて頑張って参りました。
梅雨真っ只中、雨予報。合戦尾根を登って行きます。
合戦小屋まで登って一休み。
かき揚げうどんを頂きました。
岩鏡に癒されながらのんびりと登って行きます。登山口から四時間半ほど歩き…
燕山荘に到着です。
山荘で幕営手形をもらって設営完了です。
設営終わった時間が13時手前。ちょうど晴れ間も見えてきたので燕岳に登ってきます。テン場から20分かからないほどで登頂できます。
何とも優美なお姿。燕岳、美しいです。
山頂に向かう途中にある有名なイルカ岩です。気になったのはその左手にある岩でした。いいね👍マークに似ている…。
もう👍にしか見えない。
イルカさんこんにちは。
これも有名な眼鏡岩ですね。
コマクサです。まだ蕾ですね、
登頂です。
燕岳、ほんとに綺麗な山です。
テン場まで戻って来ました。また雲行きが怪しい。
風も出てきました。稜線直下のテン場なので強風に要注意ですね。
通常のペグは役に立たないので落ちてた太めの枝を雪ペグ代わりにしました。国産メーカー、アライテントは風に強いので心強いです。
再び燕山荘に戻って来ました。この後は山荘でしばらくのんびりさせて頂きます。山男さん、ただいまです。
燕山荘は海抜2700mにある山小屋とは思えないほど立派な山荘です。
ぱんぱんに膨らんだカッパえびせんをつまみに生ビールを頂きます!
三時間ほどの間にビールを何杯かおかわりしちゃいました。僕の場合、登山というか絶景に来て呑みまくる…下界でキャンプしているのとやっていることは大差なかったりします。
燕岳を背後に絶景キャンプ。標高差1200mを17キロのザック担いで登って来た甲斐がありました。
午後6時。雨風ともに出てきました。
夜になるにつれて雨も本降りになりました。携帯を充電し、明朝の雲海を楽しみに眠りにつきました。
テントの外で雪を踏む足音で目覚めました。あまりに近くで足音がするので外を見てみると朝日待ちの人が立っていました。おはようございますと挨拶するとタイの方でした。
時計を見たら午前4時を過ぎたころ。まだ日の出まで20分ほどです。
とりあえず目覚めのコーヒーを淹れます。
4時半過ぎ。日が昇ってきました。
何と美しい雲海でしょうか。
雪の壁にも朝日が当たって美しい。
燕山荘に泊まってる人も日の出を迎えるために大勢外に出て来ます。
ゆっくり淡い朝日色に染まっていく雲海。
雪の上のテントからその絶景をコーヒー片手に鑑賞します。なんとも贅沢な時間です。
この光景を見たかったわけですがほんとに来て良かった。
雲海と反対側。槍ヶ岳や黒部五郎、双六岳、鷲羽岳など錚々たる北アルプスのオールスターも朝日に染まっていきます。
テン場目の前の燕岳も。
朝飯食べますよ。
5時半。ラジオから聞こえてきた予報では午前中いっぱいは雨は降らないとのこと。ラッキー!
食後のコーヒー。
荷揚げのヘリ。
今日は表銀座を歩いて大天井岳(おてんしょだけ)2922mまでピストンして来ます。
テント内をある程度整理したら出発です。
燕山荘から表銀座縦走路を見渡します。奥にある大きな山が大天井岳2922mです。コースタイム片道三時間ほどです。
しばらく歩いて振り返って燕山荘を眺めます。
鎖場。
イワウメ
サブザックなので身軽です。
喜作新道のレリーフ。
もう一息で大天荘。
雲海がだんだん上がってきます。
大天井岳ふもとにある山荘の大天荘テン場です。
ここは穂高の特等席ですね。今度来よう。
ここも立派な山荘です。同じ燕山荘グループ運営です。有明荘も燕山荘グループ。全部良いところですね。
登頂!
なぜか二十五円。
無事の下山をお祈りします。
いつかあそこからブナ立尾根を登って烏帽子岳の池のほとりのテン場でキャンプしたいです。あそこも絶景キャンプが期待できるようです。
以上、今回の山旅はここまでです。最後まで読んで頂きありがとうございます!
「トレックライズ1と燕岳」