雨上がりの北八ヶ岳
秋雨前線が停滞する9月9日。八ヶ岳を歩きに行った。
前日までの雨がひと時上がり、雨粒の雫を纏った無数の苔床を鑑賞しに北八ヶ岳の深い森の中へ。
朝6時のまだ薄暗い森の中。
[もののけの森]と名の付いた深い森。どこまでも苔。
およそ500種もの苔がここ北八ヶ岳に植生している。
気のせいではないと思う。標高2000m上の針葉樹林帯の深い森の中はシャープな空気に包まれている。香り高いというか…深呼吸したくなる場所だ。
シラビソとコメツガ、そしてたくさんの種類の苔床。
セイタカスギゴケ床を接写。徐々に太陽の光が森にも入ってきた。
チシマシッポゴケだ。
ウマスギゴケ
シラビソの幹に張り付いたカギカモジゴケ
すっかり明るくなった。
さらに森の奥へ進むと
木道の先に湿地帯。
ここにも苔群。
湿地帯の奥へ。
[にゅう]への分岐点。
よく見ると誰かが薄く「ゅ」を書き足してくれている。
森を抜けると視界が開けて岩陵帯に変わり
目の前に雲海が広がる標高2352m[にゅう]
眼前を大きな雲海が流れて行く。凄いスケールだ。
スタート地点の白駒池が見える
にゅうを降りて中山峠分岐を目指す。ところどころに台風の爪痕。完全に登山道を塞いでいる。
中山峠分岐を北に折れて中山に向かう。
着いたけれど
ガスって眺望なし。
中山を後にして高見石を目指す途中は大きな水溜りが数箇所。避けて歩くのは困難。
マックパックのゲイターを履いておいて良かった。
水溜りと格闘しつつ休憩など挟み、ようやく…
高見石小屋が見えた。
小屋脇の岩を登って高見石の上に。カメラを取り出して…
岩の上から白駒池を撮影。だいぶ戻って来た。
北に目を向けると遠くに雨池が。
次回はもっと北に行こうか。
白駒池に戻ってきた。
白駒池青苔荘のキャンプ場。
木道を駐車場に向けて歩く。
無事下山。
朝6時スタート、11時過ぎ下山。
5時間のトレッキング。苔の森、にゅうの雲海、高見石からの白駒池。
爽快な景色に大満足。
ありがとう八ヶ岳。
何より無事下山できたことに感謝。
今回登った[にゅう]は天狗岳の北。
天狗岳にもいつか行きたい。
個人の山歩き記事に最後までお付き合い頂き感謝です。ありがとうございました。